もう2週間ほど経ってしまったが、いつもお世話になっている社会人インカレー部で開催されたサウスパークでの忘年サッディヤに参加してきた。






サッディヤとはなんぞ?



サッディヤとは一言で言えば、「めでてーからご馳走ミールスを食べさせまくる」ものなのだが、
ケーララ州のオーナムというお祭りで食べられるご馳走ミールスのことらしい。
本当は8月とか9月に開催されるものだが、今回はサウスパーク開店祝いと忘年会も兼ねて「忘年サッディヤ」ということらしい。
IMG_0897ケーララでの車窓の景色。



かの有名なケララバワンでは毎年サッディヤを開催しているらしく、知らずに訪ねた人だろうがなんだろうがとにかく食べさせまくるらしい。ありがてえ話だ。
このオーナムのやっている時期にケーララを訪れてみたい。
インド人はとにかく人に食べさせるのが好きだ。
チェンナイとかケーララでミールス食べてると、店のおっさんがこれでもかこれでもかとおかわりを追加してくる。米が止まらなくなって炭水化物過多で太るわけだ。

マサラワーラーのお二人もすでにインド人と化しているよな。


大量にテーブルにセットされたバナナの葉っぱたち



なんだかもうお馴染みの光景になりつつあるが、とにかくバナナの葉である。
知らない人が見たら何やら
殺菌効果もあり、お皿を洗う必要もない。ちなみに葉っぱには死者に備える向きがあるらしいので注意。根元が右側に来るのが正しいようだ。
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インド人によってどんどん葉っぱの上に盛り付けられていく。


米を食べる順番はダル→サンバル→ラッサム



今回は全てベジであったが、とにかく品数が多い。ケーララでは少なくとも20種類以上の料理が乗るらしい。おせち料理みたいなもんだろうか。
しかも全てお代わり自由。幸せこの上ないではないか。

食べ方の説明をしていただいたが、まずはダルでご飯を食べ、次にサンバルでご飯を食べ、それからラッサムでシメるのが主流の食べ方らしい。
あと、ミールスといっても何のおかずでもなんやらかんやら混ぜるのではなくて。おかず同士の相性とか考えながら食べるのがいいんだと。まあ気にせず好きなように食べたらいいと思うが、個別に味わいもせずやたら全混ぜはしたくないな。
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ライスはケララの赤米。ダルにギーをかけてライスをいただくのが最高である。
様々なチャトニ、揚げバナナ、エリセリ、アヴィヤル、トーレン、カーラン、パチャディ、ポリヤルなど色とりどりのおかずが並んでいる。珍しいところではパイナップルの料理も並んでいた。
バナナは本当にただのバナナ。


北インドのパパドに相当するものはアッパラムと言って、パパドとはちがうらしい。
全体的に汁気が少ないというか、日本のケーララ料理店で食べるのとはなんだか違う。だがうまい。
味を想像しながら混ぜ混ぜして、手で口に運ぶ。

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お次はサンバル。これも薄味でちょうどいい仕上がり。
混ぜて初めて塩分量がちょうど良くなるように計算されているあたりがすごい。

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ラッサムは結構辛めで、シャキッとした仕上がりであった。

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最後にバターミルクとデザートが出た。インドの甘味は基本的に結構苦手だ。
バターミルクは懐かしい味。最初はなんだこれ?と思ったがそのあとはスーパーで買ってわざわざ飲むくらいには好きだった。
他のデザートは、ココナッツミルクのパヤサム?と謎のキャラメル状のもの。
これは美味しいのかよくわからなかったが、米の粉か何かを使っていると言っていた。


ミールスともあっていつものようにかなり食べ過ぎてしまったが、今回はケーララお馴染みの謎の赤い水も出たし食事の順番も考えられており体も軽く、アーユルヴェーダの魔術を感じた。
日本では手に入らない食材はわざわざ取り寄せたりもしたらしく、本当に手が込んでいる。
料理教室もやってくれるそうなので是非頼んでみたい。


南国ケーララでサッディヤに参加したいと思いながら、寒い師走の日本を歩くのであった。