食べるダイヤモンドで溢れる、ハイデラバードに行って来た。
コルカタに到着した後、我々は即ハイデラバードへ飛行機で移動。
ハイデラバードはたった3泊しかできなかったが、体が持つ限り、できる限りビリヤニを堪能して来た。もしハイデラバードへ行くことがあったら参考にしてください。
まずはハイデラバードで一番有名なこの店へ。
ファミレス風の店内で、家族連れがどんどんやってくる。
ここではチキンとマトンをいただいた。
説明書きにあるように、Heavenly Muttonが下部にあり、その上にほどよくグレイビーの染みたExotic masala riceがある。さらに蓋をするように白ライスがのっかっている。
ビリヤニポットから店員さんがお皿にビリヤニを取り分けてくれる。
取り分けた時にグレイビーの染みた部分と白い部分がまだらになる。ビリヤニは見目も麗しい。
チキンはあっさりめ、マトンはジューシーでオイリーな仕上がり。スパイスの香りも突き抜ける。
塩分も強めで、脂ともあいまって幸せを運んでくる。
ハイデラバード式のカッチダムビリヤニは、一見単純な料理なのに食べる店全てで味が違った。
ハイデラバードでは、ビリヤニを頼むとだいたいミルチカサーランとライタがついてくる。
ミルチカサーランとは、ピーナッツやアーモンドなどのナッツを使った、コクのあるグレイビーソースである。ライタは野菜の入ったヨーグルトサラダ。
Paradise
次に、行列ができるビリヤニ界のガスト、Cafe Baharへ。
ここではマトンビリヤニとフィッシュビリヤニをいただいた。
マトンの記憶はおぼろげなのだが、フィッシュビリヤニは、日本で食べる魚のカレー竜田揚げのような味だったと、記録には残っていた。
この店はかなり混雑していたのだが、やはりインド人たちのビリヤニを食べる量は半端ない。
みな、ものすごくでかいボウルのような皿に山盛りになったビリヤニをとにかく食べていた。
Cafe Bahar
ここはハイデラバードに系列店がいくつかあるベジのレストランなのだが、ここはとても衝撃的だった。ベジは、肉だと思った。
Veg biryaniとCaju Biryaniを頼んでみると、店員さんが「ドンペリ入りましたーー!!あざーーす!」って感じでオーダーを持って行った。
ビリヤニは小さな皿にこんもりと盛られてきた。フライドオニオンがすごい。
凝縮されたうまみ成分がすごい。一緒に頼んだDAL TADKAや ALOO GOBIも、玉ねぎやにんにくががっつり効いていて、感動してしまった。
ベジビリヤニうますぎわろた、ということで追加オーダーしたのがHyderabadi special Biryani。
これはベジ系具材が全て入っている、いわゆる「全部のせ」である。
Santosh Dhaba
ビリヤニ屋さんVol.5はSarviレストラン。ここではチキンビリヤニとマトンビリヤニ、メティダル、ニハリ的な煮込み料理をいただいた。
おおむねの傾向として、チキンビリヤニが少しドライ寄り、マトンが脂が滲み出てしっとりめの仕上がりになっているお店が多いのだが、このお店はどちらもパリパリな仕上がりであった。
ダルはメティの生の葉っぱが使われており、にんにくもガツンと効いてかなり美味しかった。
にはり。
ミルチカサーランも、店によってかなりちがう。
Sarvi
ここは焼肉が有名なお店のよう。ケバブとかBBQとかをやたら押して来て、チキンティッカとともにマトンビリヤニを食べた。なんかあまり印象に残っていません。
Shahi
お店の中ではかなり好みどストライクだった、昔ながらのストイック中華そばみたいなビリヤニがコチラ。チキンもマトンもうまくて、ただただシンプルでうまいコメ飾り気のない、パラパラふっくら味。
このお店の近くで朝からうろうろしてキッチンをのぞきまくったりしていたのだが、キッチンの中にはどこを見てもチャイしかない。ビリヤニ仕込まなくて大丈夫なのか?と思っていたが、「12時にならないとビリヤニはない!」と何度も言われた。
店の前で待っていたら謎が解けた。
ビリヤニを積んだトラックが店の前に止まり、少年たちが二人掛かりでお店の中に次々と運び込んで行くのだ。セントラルキッチン方式なのか??
ハイデラバードの街のどこかでビリヤニが大量に作られている工場があると考えるだけで、なんだかわくわくしてきますね。見学したかったー。
Shadab
テラス席がたくさん並んで、一度に200人は座れそうな大きなお店。
価格帯も大衆的だが、Trip advisorでは結構人気が高い。
ここではMINI BIRYANIのチキンとマトンをひとつずついただいた。仕上がりはしっとり目で味濃いめ。大衆的で手が届きやすい、わかりやすいおいしさ。J-POPって感じだった。
この店はGoogle mapで調べるとたくさん出てくるのだが、ほとんど偽物らしい。
BEWARE OF FAKE BAWARCHIって書いてあるし。皆様も偽物にはお気をつけて。
Bawarchi
ここは結構高級店で、ニザーミー料理を出しているお店として有名なのだが、実はほとんどTerangana料理とPunjabi料理なんだってさ。ビリヤニはTerangana風と言っていたような気がする(定かではない)
ここではMutton BiryaniとChicken Biryaniをいただいた。
マトンはスモーキーな仕上がり、チキンビリヤニはカルパシを使っていそうな香り。
ハイデラバードを離れる前に、ベジで感動したSantosh Dhabaの系列店を再訪。
ビリヤニはKaju Biryani(カシューナッツ)しか食べなかったのだが、またもや、これは肉かと思った。
他には、Dal Nagauriというメニューは激しいG&G使いで、ビシバシでわかりやすいうまさ。反対にDmal Jainというジャイナ教徒用のメニューはにんにく玉ねぎ不使用で、カレーリーフと青唐辛子だけ使われている、正反対のようなダルも美味しかった。
Gobi65というカリフラワーの唐揚げは完全に居酒屋のメニュー。
Santosh Dhaba exclusive
文章で味を伝えることは不可能だ。だが、情報は伝わる。
感動や熱量は、時間が経つにつれてあっというまに薄れていく。そういうものをどうやって伝えられるのかは未だにわからないが、食というのは個人的な体験であって、別に伝えなくたっていいんじゃないかって、こそこそ楽しんでいる系の自分は思ってしまう。それでも自分のために残しておきたいものもある。
今回一番うまかったのは、街中で出会ってホイホイついていったムスリムのお家でご馳走してもらったビーフビリヤニ。上で紹介した9店のビリヤニも美味しかったのだが、おうちのビリヤニには超えられないのだ。
おうちビリヤニ体験について次回書きます。
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コルカタに到着した後、我々は即ハイデラバードへ飛行機で移動。
ハイデラバードはたった3泊しかできなかったが、体が持つ限り、できる限りビリヤニを堪能して来た。もしハイデラバードへ行くことがあったら参考にしてください。
①Paradise
まずはハイデラバードで一番有名なこの店へ。
ファミレス風の店内で、家族連れがどんどんやってくる。
ここではチキンとマトンをいただいた。
説明書きにあるように、Heavenly Muttonが下部にあり、その上にほどよくグレイビーの染みたExotic masala riceがある。さらに蓋をするように白ライスがのっかっている。
ビリヤニポットから店員さんがお皿にビリヤニを取り分けてくれる。
取り分けた時にグレイビーの染みた部分と白い部分がまだらになる。ビリヤニは見目も麗しい。
チキンはあっさりめ、マトンはジューシーでオイリーな仕上がり。スパイスの香りも突き抜ける。
塩分も強めで、脂ともあいまって幸せを運んでくる。
ハイデラバード式のカッチダムビリヤニは、一見単純な料理なのに食べる店全てで味が違った。
ハイデラバードでは、ビリヤニを頼むとだいたいミルチカサーランとライタがついてくる。
ミルチカサーランとは、ピーナッツやアーモンドなどのナッツを使った、コクのあるグレイビーソースである。ライタは野菜の入ったヨーグルトサラダ。
Paradise
②Cafe Bahar
次に、行列ができるビリヤニ界のガスト、Cafe Baharへ。
ここではマトンビリヤニとフィッシュビリヤニをいただいた。
マトンの記憶はおぼろげなのだが、フィッシュビリヤニは、日本で食べる魚のカレー竜田揚げのような味だったと、記録には残っていた。
この店はかなり混雑していたのだが、やはりインド人たちのビリヤニを食べる量は半端ない。
みな、ものすごくでかいボウルのような皿に山盛りになったビリヤニをとにかく食べていた。
Cafe Bahar
③Santosh Dhaba III
ここはハイデラバードに系列店がいくつかあるベジのレストランなのだが、ここはとても衝撃的だった。ベジは、肉だと思った。
Veg biryaniとCaju Biryaniを頼んでみると、店員さんが「ドンペリ入りましたーー!!あざーーす!」って感じでオーダーを持って行った。
ビリヤニは小さな皿にこんもりと盛られてきた。フライドオニオンがすごい。
凝縮されたうまみ成分がすごい。一緒に頼んだDAL TADKAや ALOO GOBIも、玉ねぎやにんにくががっつり効いていて、感動してしまった。
ベジビリヤニうますぎわろた、ということで追加オーダーしたのがHyderabadi special Biryani。
これはベジ系具材が全て入っている、いわゆる「全部のせ」である。
Santosh Dhaba
④Sarvi
ビリヤニ屋さんVol.5はSarviレストラン。ここではチキンビリヤニとマトンビリヤニ、メティダル、ニハリ的な煮込み料理をいただいた。
おおむねの傾向として、チキンビリヤニが少しドライ寄り、マトンが脂が滲み出てしっとりめの仕上がりになっているお店が多いのだが、このお店はどちらもパリパリな仕上がりであった。
ダルはメティの生の葉っぱが使われており、にんにくもガツンと効いてかなり美味しかった。
にはり。
ミルチカサーランも、店によってかなりちがう。
Sarvi
⑤Shahi Dastarkhwan
ここは焼肉が有名なお店のよう。ケバブとかBBQとかをやたら押して来て、チキンティッカとともにマトンビリヤニを食べた。なんかあまり印象に残っていません。
Shahi
⑥Shadab
お店の中ではかなり好みどストライクだった、昔ながらのストイック中華そばみたいなビリヤニがコチラ。チキンもマトンもうまくて、ただただシンプルでうまいコメ飾り気のない、パラパラふっくら味。
このお店の近くで朝からうろうろしてキッチンをのぞきまくったりしていたのだが、キッチンの中にはどこを見てもチャイしかない。ビリヤニ仕込まなくて大丈夫なのか?と思っていたが、「12時にならないとビリヤニはない!」と何度も言われた。
店の前で待っていたら謎が解けた。
ビリヤニを積んだトラックが店の前に止まり、少年たちが二人掛かりでお店の中に次々と運び込んで行くのだ。セントラルキッチン方式なのか??
ハイデラバードの街のどこかでビリヤニが大量に作られている工場があると考えるだけで、なんだかわくわくしてきますね。見学したかったー。
Shadab
⑦Bawarchi
テラス席がたくさん並んで、一度に200人は座れそうな大きなお店。
価格帯も大衆的だが、Trip advisorでは結構人気が高い。
ここではMINI BIRYANIのチキンとマトンをひとつずついただいた。仕上がりはしっとり目で味濃いめ。大衆的で手が届きやすい、わかりやすいおいしさ。J-POPって感じだった。
この店はGoogle mapで調べるとたくさん出てくるのだが、ほとんど偽物らしい。
BEWARE OF FAKE BAWARCHIって書いてあるし。皆様も偽物にはお気をつけて。
Bawarchi
⑧Bidri
ここは結構高級店で、ニザーミー料理を出しているお店として有名なのだが、実はほとんどTerangana料理とPunjabi料理なんだってさ。ビリヤニはTerangana風と言っていたような気がする(定かではない)
ここではMutton BiryaniとChicken Biryaniをいただいた。
マトンはスモーキーな仕上がり、チキンビリヤニはカルパシを使っていそうな香り。
⑨Santosh Dhaba exclusive
ハイデラバードを離れる前に、ベジで感動したSantosh Dhabaの系列店を再訪。
ビリヤニはKaju Biryani(カシューナッツ)しか食べなかったのだが、またもや、これは肉かと思った。
他には、Dal Nagauriというメニューは激しいG&G使いで、ビシバシでわかりやすいうまさ。反対にDmal Jainというジャイナ教徒用のメニューはにんにく玉ねぎ不使用で、カレーリーフと青唐辛子だけ使われている、正反対のようなダルも美味しかった。
Gobi65というカリフラワーの唐揚げは完全に居酒屋のメニュー。
Santosh Dhaba exclusive
でも、一番うまかったのはおうちビリヤニ
文章で味を伝えることは不可能だ。だが、情報は伝わる。
感動や熱量は、時間が経つにつれてあっというまに薄れていく。そういうものをどうやって伝えられるのかは未だにわからないが、食というのは個人的な体験であって、別に伝えなくたっていいんじゃないかって、こそこそ楽しんでいる系の自分は思ってしまう。それでも自分のために残しておきたいものもある。
今回一番うまかったのは、街中で出会ってホイホイついていったムスリムのお家でご馳走してもらったビーフビリヤニ。上で紹介した9店のビリヤニも美味しかったのだが、おうちのビリヤニには超えられないのだ。
おうちビリヤニ体験について次回書きます。
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